同じ話を何度もする

今日のビデオはトレーニングの一番最初の部分。
自分で見ても、ちょっと?緊張してますね。

全国から本気でコーチングを学びたい方たちを受け入れているので
やっぱり毎回緊張するわけです。

そしていきなり宣言してます。
「かなり早口で喋ります。多分全部は吸収できません。でも大丈夫です。
なぜなら6ヶ月間同じことを言い続けるからです」
なんですかね。これ。

「一度言えば分かるのに、何度も同じことを言うのは無駄」
って考えがあるのは分かります。
でも、どのクラスでも「何度も同じことを言って」きました。

何故なのか?
これは僕自身が飽きもせず「何度も同じことを考え続けた」ことと関係しています。

僕自身がコーチングやカウンセリングを学び始めたころ。
教えてもらったことの中には当然
①「あ〜。分かる分かる」「確かにそうだよね」というもの
②「どういうことなんだろう?」「ホントかな?」というもの
の両方があるわけです。

②に関しては、その後も「どういうことなのかな?」と問い続けていくと、
そのうちに「なるほど理解できた!」となることもあるし、
「この考えはこんな前提に基づいていたんだな。」と気づいて
自分なりに採用を決めたり、不採用を決めたり。もしくは
「相変わらず分からん。。。」が続いたりしていったわけです。
でもね。

①に関しても、後になってから
「うわー。全然分かってなかったわ!」とか「ようやく分かった」
ってなることも多々あるし(というか殆どがそうでした)、
10年以上経っても『理解は更新され続けていく』のが実情でした。

10年以上の探求を経て今、どんどん理解が更新されている。この一週間、一ヶ月でも理解が変わっていく。
それは楽しく、喜びに満ちたものです。

ギリガン先生も仰っていました。
「エリクソン先生に出会って数ヶ月後には『ユーティライゼーションを理解できた』と思った。ところがすぐに、それが間違っていることに気がついた。そして今になっても『理解できた』とは言えない。。。」

◆態度としての『無知の知』
僕がコーチ・カウンセラーに推奨する態度として『無知の知』とか『分かった気にならない』。
というものがあります。
「きっと自分はホントのところを分かってないはずだ」
「ホントのところはどうなんだろう?」「何か別の可能性はないかな?」
「もっとぴったりな表現はないかな?」「ホントにこの理解でいいのかな?」
(結局最後まで『完全な理解』などは私たち人間には無縁なのだろうけど)
このような『態度』を持つことで、私たちはの理解は深まっていくのではないか?
私たちの理解が多面的になっていく可能性があるのではないか?
と考えているのです。

そして私たちコーチ・カウンセラーがこのような態度を持ちつつクライアントに関わると、
クライアントもまた、現在の自分の認知を見つめ直す機会をもつようになるのではないか?
と考えるのです。

だから。。。
コーチングを学ぶ中でも(というか私たちはずっと学習中であるわけですけど)
コーチング理論を何度も何度も検討してみてもらいたいのです。
「これはどういうことなんだろう?」「別の可能性はないかな?」
「他の何と似ているんだろう?」「似ているようで違うものは何だろう?」
「これの具体例はなんだろう?他には何があるだろう?」
「この考えは何を前提としているんだろう?」
私自身もそうしてきたし、それを問い続けるのがコーチ・カウンセラーではないか?
と考えているのです。

自分たちが寄って立つ理論を、分かった気にならずに検討し続けること。
理解を更新し続けようとすること。
そのことが私たちのコーチ・カウンセラーとしての活動を
健全で発展的なものであるように下支えするのではないか。。。
もしかしたらそんなことよりも、ここに汲めども尽きない叡智の井戸があって、どんどんきれいな水が溢れ出てくるから、ただ夢中なだけかもしれませんが。。。

そうした想いから、同じことを、毎度飽きもせず、
手を変え品を変え、伝えようとしてきたのです。
この理論って、こうも説明できるんじゃない?
こう考えて見てもおもしろいんじゃない?
この事例とも関係あるじゃない?
この理論とも関係あるんじゃない?
結局はこういうことなんじゃない?
ねぇどう思う?
と。。。

※今日のビデオはいろんなことを言ってるので、これからトレーニング受けたい人も、過去に受けたことがある人も見ると面白いかも。。。

29期 DAY2)『29期スタートに際して』【宮越大樹コーチング】

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